各地区等からのお知らせ

22/07/30

日本PTA 全国協議会懇談会に参加して

みなさんこんにちは!副会長の後藤です。
先日7月22日に、日本PTA 全国協議会懇談会に参加してまいりました。
東京は蒸し暑く道産子の私には辛かったですが、会場のホテルはクーラーがキンキンに効いていて寒いくらいでしたよ(笑

さて今回の懇談会は三部構成でした。
第一部にスポーツ庁 地域スポーツ課長 橋田裕様から「部活動の地域移行」について説明がありました。
少子化で生徒数も減っている中、人が足らずに部活動自体の存続が危ぶまれている地域がたくさんあること、また今まで当たり前のように土日も関係なく行われてきた部活動ですが、先生たちの長時間に渡る時間的拘束も問題とされていることから、段階的に土日の部活動を地域移行していき、行く行くは運動部活動自体を地域に移行していくというお話でした。
これに関しては都道府県でモデル地域を選出して実験的にやってみて、最善を探る方法を取っている最中だそうです。
中体連にクラブチームが参加できるようにもなる予定だとも聞きました。子どもたちの心と体の成長にも深くかかわる部活動ですので、行政と地域と保護者で前向きに進めて行く必要性を感じました。

第二部はスポーツ庁長官の室伏広治氏の講演でした。
あのハンマー投げ世界チャンピオンの室伏さんですよ!
会場に入場された瞬間から圧倒されるようなオーラを放っていました。
講演内容はスポーツはやらされてやるのではなく、生涯楽しく健康に過ごすためのものだとおっしゃられていました。
日本は子どもたちの身体が十分に仕上がっていない段階から、精神的にも肉体的にも厳しい練習をやり過ぎだと。子どもたちは心が折れ、バーンアウトしてしまいスポーツが嫌いになってしまうと。
室伏長官もさぞスパルタ教育を受けて育ってきたと思いきや、全くの逆でした。自分でハンマー投げがやりたくてやりたくてしょうがないほど好きだから厳しいトレーニングをやっていたそうです。コーチであった父親からの強制は全く無かったとのこと。意外でした。
室伏長官、実は幼少のころ野球もやってみたかったらしく、野球少年団に入団したのですが昔のよくある「水を飲んじゃダメ!」ルールが嫌で2日で止めたそうです(笑 ※野球選手だったら今頃メジャーリーグ級ですね(笑
トップアスリートでも毎日は練習しないそうです。休養も練習の一つ。また、ご自身も違うスポーツを楽しんで、心もカラダもリフレッシュしていたそうです。
子どもたちにも、一つの競技にとらわれずに何でも経験してみることの大切さを語られておりました。子どもたちの土日の過ごし方も部活動だけにとらわれず、いろいろな経験をさせる機会があっても良いかなとも思いました。
室伏長官の言葉はもの凄い説得力があるなぁと聞かせていただきました。

第三部はテーブルディスカッションでした。
全国各地の方々と部活動の地域移行について意見交換をしました。私のテーブルには、千葉県、福岡県、香川県の方々が一緒でした。
部活動の地域移行については、全国の保護者的にもまだ実感がわかない部分があるのが現状でした。なかなか説明を聞いてもイメージがしにくい中、今後保護者が理解して取り組みを前進させていくには時間が掛かりそうな印象でした。
それでも地域は違えど悩みは同じなんだなぁとか、良い取り組みしてるなぁとか、熱いお父さんお母さんで素敵だなぁと感じるグループディスカッションになりました。この懇談で上がった意見は即スポーツ庁に届けられるそうです。今後の行政の取り組みに役立ってくれたらありがたいです。日本PTA協議会って凄いな(汗

長々とごめんなさい。
今回の懇談会は全国の保護者の方々とつながりも持てましたし、いろいろなお話も聞けました。私自身とても貴重な経験をさせていただきました。
今後北海道の皆さんとも、もっとたくさんお話をしたいと思います!
後藤の体験記でした。

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